二ヶ月の命

2004年11月7日 お仕事
今、枕勤めから帰ってきました。(人が亡くなって、始めて御勤めする事)
なんと、生まれて2ヶ月程の赤ちゃんの死でした。

母親は20歳程、でも泣いていません、これは珍しい事です、家の他の人も泣いていません、淡々としています。

お経が終わった後、御文をあげ振り返ると、母親は涙を流していましたが。狂ったようなそんな風でもありませんでした。

普段私は死亡の原因を聞かないのですが、今日は家族皆が落ち着いた様子だったので、聞いてみると、生まれながらに心臓が反対の右側についていたのが原因だったとのこと。 母親や家族の落ち着き方は、長く生きる事が出来ないという覚悟が前もってあったからなのでしょう。

死因の欄には「心不全」とある。
あまりにも短い、あっという間の人生。仏教では命は短命でも、長寿でもともに尊い命であると教えられています。
「死に善悪なし」
いい死に方、悪い死に方。いい生き方、悪い生き方。私たちはすぐにそのように、自分自身や人の命を評価したり、天秤にかけたりしますが。
本来の私たちに与えられた命は、私たちの小さな了見ではかる事が出来ない程、尊いと教えてくれます。

亡くなった赤ちゃんは子供用の布団に横たわって、静かに目を閉じていました。可愛らしい男の子でした。

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