恐竜展5 最終回 がお〜ん
2005年6月3日 旅行先々日と昨晩二夜、映画を見てきた。ザ・インタープリターとミリオンダラー・ベイビー やはり映画は映画館ですね〜(^^) 久しぶりに夜のお参りがなかったので、大好きな映画三昧。
さて、国立博物館を出て、上野の近くの牛丼屋でお昼を食べた後、いざ帰途へ。少々後ろ髪を引かれながら、東京を発つ。
途中インターで休憩を取りながら、帰途についたのは5時前、
はや〜い!
そんなこんなで、この旅行記はあっさりおわりである。
その後、実家の母親と話す機会があり、日帰り旅行の話をした。
すると、
「あんたが中学に入学した年に上野の国立科学博物館に行ったね」
と言うのである。
そういわれても、まったく記憶になかった。
「二泊三日で東京に行ったんじゃけど、あんたは二日目も見たいと言い張って、一人で恐竜展に行ったんよ」
「 へ〜 」と、力ない返事をした。
そこまで説明されても、やはり全然思い出せなかったのである。
「甲斐のない子じゃね〜」と母。
「そういえば、東京に行ったのは覚えとるよ」
「でも、東京のおばちゃんと三人でどこかの洋服屋さんに連れて行かれたのと、そのあとおいしい料理屋に連れて行ってもらったのを覚えとる」
たしか東京のHおばちゃんが、「ここの店長は絶対このフランスパンをどこのパン屋から仕入れているかを教えてくれないのよ」と愚痴っていたのを覚えている。
「洋食屋ではおいしいフランスパンの出所は絶対秘密なのよ」
フランスパンの出所が知りたいというよりも、そんな事情を愚痴れる自分がうれしいという感じである。
母は続けて、その日はプリンスホテルに泊まって、三人で寝たんよ。一つは移動式ベッドであんたがそれで寝るはずだったのに、ふかふかのベッドで自分が寝たいと言うもんで、私がそっちで寝たのを覚えていないの?
さらに、
「お昼には、そのホテルでクレープを食べたんよ、それが、フルーツがたくさん入っていて、すごくおいしかったんよ。」「あの当時、初めて見るデザートで、コックさんが目の前で薄くクレープを焼くのを見てあんたビックリしてたでしょう」
「でも、わたしはその値段にビックリしたわ。3,000円もしたのよ。うっひゃ〜」
なんじゃそりゃ。でも、確かにうっひゃ〜である。
しかし、そう言われてみると、だんだんそのような気がしてきた。しかし
子供の頃、心をときめかせて恐竜の化石に見入っていたハズの記憶は全く思い起こされてこず、そんな、ある意味どうでもいい記憶しか思い出せない今の自分が、なにか、よその人のように感じられてきて、少し寂しくなってきた。
国立科学博物館へは、駐車場を降りて塀沿いに正面入り口まで歩いていくのだが、途中にペンシル型のロケットが空へ向かっていつでも発射OKと立っていた。
それを見たとき、初めて見たのではないという思いがよぎった、ような気がする。
あるいはそう思いたい気持ちが、今になってそう言わせてるのかもしれない。
子供の頃好きだった恐竜は、ステゴザウルスとチラノザウルス、あと空飛んでるやつ。だった。
恐竜展入り口には、子供ずれの親や中学生、小学生が、高ぶる気持ちを抑えられない面持ちでたくさん並んでいた。
並ぶ位置がわからない中学生が不安そうに係員に話しかけていた。
その列の中に、あの頃の自分も確かに居たのである。
おわり
さて、国立博物館を出て、上野の近くの牛丼屋でお昼を食べた後、いざ帰途へ。少々後ろ髪を引かれながら、東京を発つ。
途中インターで休憩を取りながら、帰途についたのは5時前、
はや〜い!
そんなこんなで、この旅行記はあっさりおわりである。
その後、実家の母親と話す機会があり、日帰り旅行の話をした。
すると、
「あんたが中学に入学した年に上野の国立科学博物館に行ったね」
と言うのである。
そういわれても、まったく記憶になかった。
「二泊三日で東京に行ったんじゃけど、あんたは二日目も見たいと言い張って、一人で恐竜展に行ったんよ」
「 へ〜 」と、力ない返事をした。
そこまで説明されても、やはり全然思い出せなかったのである。
「甲斐のない子じゃね〜」と母。
「そういえば、東京に行ったのは覚えとるよ」
「でも、東京のおばちゃんと三人でどこかの洋服屋さんに連れて行かれたのと、そのあとおいしい料理屋に連れて行ってもらったのを覚えとる」
たしか東京のHおばちゃんが、「ここの店長は絶対このフランスパンをどこのパン屋から仕入れているかを教えてくれないのよ」と愚痴っていたのを覚えている。
「洋食屋ではおいしいフランスパンの出所は絶対秘密なのよ」
フランスパンの出所が知りたいというよりも、そんな事情を愚痴れる自分がうれしいという感じである。
母は続けて、その日はプリンスホテルに泊まって、三人で寝たんよ。一つは移動式ベッドであんたがそれで寝るはずだったのに、ふかふかのベッドで自分が寝たいと言うもんで、私がそっちで寝たのを覚えていないの?
さらに、
「お昼には、そのホテルでクレープを食べたんよ、それが、フルーツがたくさん入っていて、すごくおいしかったんよ。」「あの当時、初めて見るデザートで、コックさんが目の前で薄くクレープを焼くのを見てあんたビックリしてたでしょう」
「でも、わたしはその値段にビックリしたわ。3,000円もしたのよ。うっひゃ〜」
なんじゃそりゃ。でも、確かにうっひゃ〜である。
しかし、そう言われてみると、だんだんそのような気がしてきた。しかし
子供の頃、心をときめかせて恐竜の化石に見入っていたハズの記憶は全く思い起こされてこず、そんな、ある意味どうでもいい記憶しか思い出せない今の自分が、なにか、よその人のように感じられてきて、少し寂しくなってきた。
国立科学博物館へは、駐車場を降りて塀沿いに正面入り口まで歩いていくのだが、途中にペンシル型のロケットが空へ向かっていつでも発射OKと立っていた。
それを見たとき、初めて見たのではないという思いがよぎった、ような気がする。
あるいはそう思いたい気持ちが、今になってそう言わせてるのかもしれない。
子供の頃好きだった恐竜は、ステゴザウルスとチラノザウルス、あと空飛んでるやつ。だった。
恐竜展入り口には、子供ずれの親や中学生、小学生が、高ぶる気持ちを抑えられない面持ちでたくさん並んでいた。
並ぶ位置がわからない中学生が不安そうに係員に話しかけていた。
その列の中に、あの頃の自分も確かに居たのである。
おわり
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