ヘビの逆撫で2

2005年7月14日 お仕事
話しはここから妙な展開になってゆく。

これは、あたしがいつの頃だったか、大人から聞いた話ですけど。戦争中に金沢でほんとに起こった出来事。として大人から聞かされたのですが。

 ある日、カップルが人目のつかない山に入っていった。その当時はカップルが二人で仲良くする場所がなくて、仲良くするために人目のつかない場所に行くのは、まあ、あった事です。

一通りの事が終わり、しばらく休んでいたのだが、女の子の方が急に悲鳴を上げて苦しみだしたのです。

「ご坊さん知ってます?ヘビって暗くて、狭くって、ジメジメしたところが好きなのです」

「はあ?」(本当はいいたい事がすぐわかったけれど、なんとなく間を置いて)
「しかし、ふつう入ってくるものが、ヘビかそれ以外か気が付いて逃げるでしょう?」
とやっと答える

「きっと、サッと入ったんですよ」

「え?そんなに入りやすいものですかね?」と言いかけるが。

「お!なるほど、そうか? 」と言う

それでね男の人は、ビックリして、ヘビを引き抜こうとしたのよ。でも、ご坊さん知ってる?
ヘビってウロコを立たせて踏ん張ることができるの。

だから、いくら引っ張ってもダメで、そのうち引っ張りすぎて途中で千切れてしまったの。
ちぎれたくらいで死なないヘビは、そのまま中で暴れて、とうとう女の子は死んでしまった。
その時の苦しむ悲鳴といったら聞いておれなかったという。

という話なんです。

( ̄0 ̄)
 しばらく唖然と聞いていたけれども、やはりにわかには信じられない。
いや、もしかしたら、年頃の私たちに野外でそんな事させないように大人達の作った物語かもしれないけれどね。

と奥さんは付け加えた。

「実際、その話を聞いていたから、外でデートなんて絶対しませんでしたよ」
さらに

「でも、その話を聞いていた時、私ずっともどかしかったんです。なんで男の人はヘビのお腹を逆撫でしなかったのかって」

そうすれば助かったのに。

と、とっても残念そうでした。
やっぱり信じているのか?と思う一方、あまりにもリアルな話しっぷりにゾッとしました。

その後もう一つさらにショッキングな話が続くのですが、ちょっと憚るのでまた機会があれば披露します。

戦前、戦中、戦後って、この種の世にも奇妙な物語がリアルにたくさんあったのかもしれませんね。

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