おまいり

2004年11月27日
一件目、夫が自らの命を絶ったお家に伺った。娘が適齢期なのに彼氏が居るかどうか、というとりとめのない話をした。
その後、他のお寺さんが行っている、喫茶法話の会の話をすると、興味を示していた。今度日時を教えてあげよう。

二件目、先月お参りするのを忘れてしまったお宅、平謝りした。
だんなさんは、町の色々な役についている方で、刑務所から出て来た人を見守る、更生保護もしている。毎年そこから出る平山郁夫のカレンダーを貰っていたが、今年はお金を払う事にした。
奥さんは、部屋のふすまが色違いに汚れているのを恥ずかしがっていた。ふすまを直す仕事をしているからだ。

三件目、いつものおばあちゃんがおいでにならず、おじいさんだけである。おばあちゃんは風邪を引いてしまったらしい。今まで風邪をひいてもお参りだけはしていたのだが、こんな事は初めてとおじいちゃんがいう。
いつもおばあちゃんが入れてくれるコーヒーをいれてくれた。沸騰させていた。が、美味しかった。

四件目、戦艦大和の設計士だった旦那さんをなくしたおばあちゃんのお宅である。
法名は釈大船 大きな船。大乗仏教の意味は大きな法の船で、沢山の人を救うという意味がある。

五件目、いまから行ってきます。

さみしいから?

2004年11月26日 お仕事
先日、お参りに行った家に着いたのはいいけれど、駐車する場所がない。
困って近場を探していたら、バックミラーに見た事のある人を発見。

それは、以前にお寺の事務所で働いているAさんではないか!?
私は思わず車を止めて、挨拶すると
「ああ、しゅうくんか。変な車がとろとろ走ってると思ったら」
とのご挨拶である。
私の車の後ろ側には、致命的な傷がアリ、しかも修理代惜しさのため、それを自分で不器用に直しているものだから、見る人はみんないぶかしく思うのだ。
デッカいガムを貼付けたような感じである。

しかしAさんは親切にも近くの自分が契約している駐車場に案内してくれた。
ちょうど奥さんと車でお出かけの所だったからよかった。

Aさんは落としに似合わず、おしゃれでダンディーな人だ。年齢からいうおじいちゃんなのだが、そんなところを感じさせない。
しかも、愛妻家。

以前私が「お嫁さん欲しいな〜」というと
「なんでや?」と尋ねられたので
「だって、さみしいし〜」
というと
「なっ! さみしいからか〜」と笑いながらだけれども、少し軽蔑を込めた感じで答えられたのを思い出す。

寂しさを紛らわすために彼女やお嫁さんを求めるのは本当の愛じゃないだろう。
という意味だと後で気づき、恥ずかしいとともに、Aさんの人柄にふれてうれしかった。だいたい、Aさんの時代はお見合いで、知らない間に親が決めていたということが多かったはずだ。
愛は年代を超えているのであった。

樹の心

2004年11月24日 日常
三連ちゃんです。飲みがです。でも、有意義なのみでした。大学時代の友人と二晩、飲み友達?と今日飲んで来た。いい飲み会は、明日の活力になる。

酔っぱらって日記を書くと翌日ハズカシクなるけど、ここはぶっちゃけ日記だから恥ずかしくても削除しない。それがここの日記のいいところだね。

今日は植木職人の人と語った。彼は私より年上で人生いろいろあって、40歳のときに植木職人になった。

単に木を選定するのではなく、木の心を思いながら木を切る人だ。
「いつか、俺がきった木を人が見て、おれが選定したんだとわかるような独創的な選定をしたいんだ」
グッときたね。

人好き愛でも一緒だ。ある社長さんは俺にお前は甘い、もっと人生を知ってシビアにならなくてはって言われるけれど、俺は心を捨てられないんだ。それが甘っちょろいって言われるんだけど。

その人は見た目は怖い人だけど、心の温かい人だった、暑い人に触れてその人のエネルギーを貰ったよ。

最近、友人との出会いもそうだけど、あつい
心を貰ってるわたしです。
俺も坊主として頑張る力を貰ってます。

友人のお寺にて

2004年11月23日 日常
今日は敦賀の友人のお寺の報恩講(親鸞聖人のご命日の法要)のお手伝いをして来た。そこで法話を聞いたのだが、ハイビジョンの画面の下に36と時々出るそうだが、それはハイビジョンの色数を表しているというのである。そこで親鸞聖人作の詩に
  一一のはなのなかよりは
   三十六百千億の
   光明てらしてほがらかに
  いたらぬところはさらになし

とあるが
36億2,000万色で1,536階調がハイビジョンの力らしい。

あまりクドくは言わマイが。
親鸞聖人は800年昔にハイビジョンと同じ色数を予言してたという話。

だけどもさ

みんな考えてみてよ。

800年昔の人が詩に36百 千億という数字を一つの花びらの中に感じているという
事実を。ちょっと想像してみてくれ。

僕たちのパソコンの色数は1670万色だよ。
36百 千億とは360×100000000という数字です。

単に数値が多いという事ではなく。
一つの花びらの中にそれだけの色彩を感じた世界を

私は感じたい。

好きな人の瞳の中にあなたはいくつの色を見ますか?

LOVE

真横でお経

2004年11月22日 お仕事
今日も午前中は一気に8件、午後からは3件のお参りでした。こう書くとあまり対した事がないようだし、実際にもっとお参り件数が多いお寺さんもあるが。結構、肉体的に大変である。それとも、私の体が弱すぎるのか? 調子のいい日はこのくらい何でもないという日もたまにあるし。

今日、最後にお参りしたお宅のおばあちゃんは、聞法家で80を過ぎて腰も曲がっているが、とっても元気でお寺にお参りによくおいでになる方だ。

お勤めの途中、「なんまんだ〜」という間の手を入れるおばあちゃんはたまにいるが、「ナンマンダブツしかない!」と間の手を入れるのは、このおばあちゃんぐらいではないだろうか。
しかもそのおばあちゃん、普通一緒にお勤めをするときは、坊主(わたし)の後ろに座るのが普通だが、私の真横にしかも私の方を向いて座るのである。そして、その距離はかなり近い。なんだか照れる。お経中に鼻くそもほじれやしない。といった風である。
でも便利だと思ったのが、お経中おばあちゃんがどこを読んでいるのか見失ったとき、にすぐおばあちゃんのお経を指差して「ここのとこからね」そうこの「ごくじゅうあくにん ゆいしょうぶ〜からいくからね」とすぐ教えてあげる事が出来る事だ。
おかげでなかなかお経が終わらないが。

やっと終わったと思ったら、「あら、あんがとー もう一巻お経あげてくんまし」と『阿弥陀経』ついかの注文が・・・
そんで、
「あっ おばあちゃん ここの ごうがしゃしゅしょぶ からね」と続き、かなりアットホームな報恩講勤めであった。

グリコのおまけ

2004年11月21日 お仕事
今日も少し疲れが出たが、昨日よりは元気にお参りが出来た。しかし、どうも喉に痰が絡まってうまい事お経が出来ない。大きい声を出す事によって痰をきろうとするがうまくいかない、それでいつもよりよけい体力を使うので、快適にお勤めできたとはいいがたい。お昼からショウガ汁を摺って飲んだら少しは良くなった。

18日の日記に書いたお宅に7日参りのお勤めにいったら。急な死にさぞかし落ち込んでおいでになると思ったら。そうでもなく。
まあ、長く寝たきりになって死ぬよりいいだろう的な事を言った。
そしたら、親戚のおばちゃんが頷きながら、私ら60過ぎたら後の人生はおまけみたいなもんやと思って生きている。と言うと。そうやグリコのおまけみたいなもんやと旦那さんも笑いながら相づちを打った。

それもアリです。

特になし

2004年11月20日 お仕事
最近、お酒を飲む事も少なくして。柔軟や鉄アレイ運動、軽いランニングなどをして体調管理に気をつけている。おかげで体調は比較的いいのだが、今日はなんだか調子悪かった。

お経あげていても、足がしびれやすく、喉の調子もいまいち。おまけに眠いではないか、おかしいな〜 お酒も飲まず、早めに寝たのに〜 と首を傾げつつ体調悪い状態と戦いながらの御勤めは辛かった。

でも、お参りしていて、いろんなお宅で短いけれどもお話をする事が出来て楽しかった。明日もハードなスケジュール。今日もお酒抜きで運動もしたし、もっと早く寝て。明日も頑張るぞ〜 明日はどんな出会いがあるだろうか?楽しみである。

スパゲティー

2004年11月19日 グルメ
昨日、結局ボジョレーを二種類飲んだ。飲むたびの思うのだが、騒がれるのでありがたい気持ちで飲むのだが、言うほど味しくないな〜 と思ってします。お店で飲むと4000円ほどするしね。
新酒だ、一番に飲むぞ〜という雰囲気を味わうものとして楽しむのが正しいようです。
 今日は、最後のお参りのお宅が相撲好きの夫婦で、お参り中も相撲を見ていた。
「次ここ読みますね」と振り返ると、慌ててこっち向いて経本を開くその姿は、先生に怒られる生徒みたいでなんだか微笑ましかった。「ぷっ」と笑うと(ゆるされた)と思ったのか、しまい頃には試合結果の感想を言い合っているのか、私語までしだしたので、少しむっとした。

今日は夜のお参りがなかったので、帰って軽く運動して、お風呂に入り。
久しぶりに大好きなスパゲティーをゆでて食べた。明日朝早いお参りがあるので、必ず入れるニンニクは控えた。ワインが欲しくなった。

おやすみ〜

tea様

2004年11月18日 日常
相互リンクしてる、あかねちゃんの日記を見ると、なんとわたくししゅうのページにリンクされているとの情報が!確かめてみるとteaさんのリンクが燦然と輝いておりました(/^^)/
おまけに、teaさんのページに飛んでみると、「しゅう様へ」との題の日記が!!。ヨン様やベッカム様に並んだような気が・・・。いい過ぎ?

teaさんありがとうございます。これからも見てね。

今日はというか、今日もお通夜でした。こういうのって何故か続くんですよね。
しかし、今日亡くなった方は、先日お参りに行ってとっても元気だったお母さんなので、ショックでした。山に水をくみにいって、頭痛を訴えて家に戻りそのまま他界。
くも膜下出血が原因だそうです。

改めて無常の日々を生きている事をおしえられました。
「あしたには紅顔あって、夕べには白骨となれる身なり」BY 蓮如上人
の有名な『白骨の御文』の一節が頭を巡りましたよ。

話は大きく変わりますが、今日はボジョレーヌーボーの解禁日。友人に誘われたのでいまから行ってきます。

今日のトリビア

2004年11月17日 TV
「スポーツメーカのPUMAのマークの動物ピューマはオスかメスかという」質問。
正確には、(トリビアの種)のコーナー
が、楽しかった。PUMA本社もわからず(というか、相手にされず)、日本の動物学の権威もわからず。
 結局世界的動物学の権威が所属する機関に訪ねに行くと、その学者たちは楽しそうにその課題に取り組んでいたのが印象的だった。

5人ほどのピューマに詳しい学者たちが登場したのだが、質問をされて、PUMAの絵柄を見た瞬間、ほとんどの人が「メス」と答えたのだが、その答え方がいかにも学者らしかった。

「頭の大きさから見るとオスだが、腰の細いくびれ方から見るとメスだな」とか、「手の形の丸さはメスである」とか「シッポのバランスの取り方がメスじゃないの」などこのテーマをゲーム感覚と知っていながらも、真剣に議論を楽しんでいる様子に本物の学者はこうでなくちゃな、と思った。
最後に、「このピューマは何をしようとしているのか」という質問に。
ノートに図を書きながら「このくらいの木の枝に飛びつこうとしているところ」
とまで答えてくれていた。
結局一時間ほどこのテーマで議論したようだ。

ー本物の探求者は、どんな事でも馬鹿にせず、手を抜かないのであったー

Ps あっ いま映画「ピンポン」見てます。
卓球部だったんだよね。小学生から。
今年の夏帰省した時、幼なじみのしげるくん(やはり卓球部)と卓球の試合した。楽しかったな〜

美人をゲット

2004年11月16日 お仕事
三日続いた飲みも今日はなく。お参りは大変だったものの、酔っぱらわずに日記を書いております。(#^.^#) 昨日の後、mは携帯が破壊されているので、連絡も取れず、また連絡もこない。心配ではあるが、今日になってみると、犬も食わない喧嘩に巻き込まれた感が強い。この年になってみっともない事である。

さて、現在年に一度の一番お参りの多い時節のおり、いろんなお宅にお邪魔するが、こんな人に出会った。

元気なお母さんで、37歳の旦那さんを突然死で亡くして10年。女手一つで子供を育て、長男17歳、次男13歳になる。
生前旦那は本当に優しく、会社の同僚のみならず、お掃除おばちゃんにもその人当たりの良さで、人気者だったそうだ。

「いまでも、旦那さんを愛してます」と屈託なく話す肝っ玉母さん。
壁には、結婚式の時キスよしている写真や、旅行のときの写真、子供達の元気な写真が沢山飾ってある。

私は、最近の自分の周りでおこっている出来事を、頭に浮かべながら。
「いや〜 今時珍しい!うらやましい!!」
と、答えるとうれしそうに笑った。

「子供を叱る時も、お父さんならどうするか?と自問しながら叱るのよ〜」
と、自分の胸を指差しながら続けて言うには。
「子供たちがわがまま言う時や、困っているときには、お父さんに聞きにいきなさい、とお墓に行かせたり、お内仏に座らせるんです。」
「全部お父さん中心。新聞もまずお父さん、ご飯も、お土産も、成績表も」「だから、姿は見えないけどお父さんは生きているの」とたくましい口調で言う。
「おかげで、子供たちも元気に成長してそれに支えられてここまで来ました」
と、先日日記にも書いたが、同じく早く旦那さんを亡くしたお母さんと同じ事をおっしゃる。

「(いまでも旦那を愛している)おかげで、道を踏み外さなかったしね・・・ふふふ」と、意味深なことを言う。
きっと旦那さんをなくした後、モテ期が何度か訪れたという事だろうか?

「いや〜 何よりです」と答えると。笑いながら
「ところで、あなたは結婚してるの?」と痛い質問が。
「残念ながら、してません」
「今何歳?」
「旦那さんが亡くなった時の年齢です。37になります」「小松美人をゲットしたいのですがナカナカ・・・」
「あら、あなたいい顔しているのに〜 相手がいないの?おかしいね」
「ええ、本当に。納得いきませんっ」と冗談っぽく言い返すと。
笑いながら「早くゲットしなさい、やれば出来る!」
と、カツを入れてくれました。

帰り際に「励ましありがとうございます、やる気が出てきました頑張ります」と言うと、「運頑張って、ありがとう」との返事。

世間一般から見れば、働き盛りの旦那を亡くて、大変な苦労をしてきて、現在も大変なのだが、それを乗り越えて来ている、肝っ玉お母さんに苦労の陰は微塵もない。
逆に人を励ますパワーに触れ元気エネルギーを頂きました。
LOVE

またもや

2004年11月15日
お休みの今日。映画を見に行った。
キャットウーマン。宣伝通りの映画でした。

mは落ち込んでいたけど、その内気が収まったようだった。
しかし、行きつけのバーで飲んでいると。暴力彼氏が登場。

店を出て行くmを追おうとする、男を止めていたのに、mの方から戻ってきて。その男とどこか行ってしまった。
心配になって、いろいろ探したが結局男とどこかのホテルに行ったとの情報。
ガックリした。

暴力を愛情と勘違いする女性の話は漫画や映画で見ていて知っていたが、どうやらmもそうらしい。
顔面を踏みつけられた男についていくなんて・・・。

本当に、つかれました。彼女がまたひどい暴力を振るわれない事を祈るばかりです。
何にもしてあげられない自分がひどく無様に感じた日でした。

おわり

出会い

2004年11月15日 日常
昨日は、酔っぱらって気持ちよく変な日記書きました。
あれから、12時には帰って、寝ました。
ところが、夜中の2時に携帯がまたもや「スタンドバイミー」を鳴らす。
いつもなら寝ていて気がつかないのに、携帯をとってみると。月に一回行くか行かないかのお店からの電話。
「しゅうさん、いまMが来てるんだけど・・・」
意味深な言い方。
Mが電話をにでる。
いつも元気なのに落ち込んでいるのがありあり。
それで、行ったら、好きな男に殴られて落ち込んでた。
Mは男に殴られた話はこれで二回目。「お前は男を見る目がないんだ」
と、いってもラチがあかん。

可愛くて、いいやつなのに。泣いてばっかりだ。
結局4時まで・・・

翌朝お寺に遅刻! ああ。シャレにならん。
彼女は中学校のときに、リストカッターだった子だ。

いい子なのに、俺から言わせると変な男ばっかりとつきあってる。
でも、説教すると俺から離れていくし、引きこもる。

ああ、ああ、どうする事も出来ない自分がもどかしいよ。
今日はこのまま寝ます。
おやすみ。

xxx-net

2004年11月14日 日常
今日は、特別の日だった。
夕食を済ました時、電話が鳴った。今の特別でない人の着信音は「スタンドバイミー」x-netのお誘いがあった。今は大変忙しい時なのでの身は控えていたが、これは特別。一癖二癖ある人たちと遇える。

FM石川のDJのコウジさんは私の恋愛指南で私に彼女をあてがおうと今日もいろいろ仕掛けをするのだが、結局自爆して寝てしまった。結婚して丸い性格がますます丸くなって、なんといとおしい人だ。

このイライラした時代に、いとおしい人に出会える機会を忙しいからという理由で断るのは自分を殺すのに等しい。

僕らはスプーン一杯の幸せを忘れて、観光をしている。今の時代は観光時代だ。インターネットのバーチャル観光。いらしゃい!さようなら!

生の快感を忘れてしまってとりあえずの快感に身を任せる。ゴム越しの快感どまり。本当の触れ合いなんか忘れてしまえと。政府越しに本末転倒のお説教。
本当の真心を忘れてしまった。私はどうすればいいの?

すてきな音楽を聴いて、素敵な幻想(バーチャル)に身を任せ。落ちていく先はどこなの?

お参りに行った先の主人は、「もう、人を信じれなくなった」と私も明日はリストラと、投げかける。

私たちはいずれ、この世から居なくなる。それは誰かにリストラされるからなの?
いや、違うよ。人は自ら死を選んだんだ。

つまり、それが最大の最高の自由なんだ。

生きるという事は、死に続けるという事。
屍を超えてゆこう!
LOVE

今日は

2004年11月13日 日常
お休みの今日。映画を見に行った。
キャットウーマン。宣伝通りの映画でした。

mは落ち込んでいたけど、その内気が収まったようだった。
しかし、行きつけのバーで飲んでいると。暴力彼氏が登場。

店を出て行くmを追おうとする、男を止めていたのに、mの方から戻ってきて。その男とどこか行ってしまった。
心配になって、いろいろ探したが結局男とどこかのホテルに行ったとの情報。
ガックリした。

暴力を愛情と勘違いする女性の話は漫画や映画で見ていて知っていたが、どうやらmもそうらしい。
顔面を踏みつけられた男についていくなんて・・・。

本当に、つかれました。彼女がまたひどい暴力を振るわれない事を祈るばかりです。
何にもしてあげられない自分がひどく無様に感じた日でした。

おわり

11月13日の日記

2004年11月12日
この何日間で、ずっと連絡を取っていなかった大学時代の同僚たちと、電話で話す事があった。きっかけは、同僚の弟が病気を苦に自から死を選んだ事だ。

留守電に緊急の連絡があります、と残した一番に報告を受けた後輩と、話してお通夜や葬儀の時間を聞いたけれども、どんなに話しても現実味がなかった。久しぶりに話をするその話題が、葬式や、お通夜の話なんて奇妙だった。

 職業が坊主なので、そんな話は日常しているのに、この場合全然別の話をしているかのようだった。これは数年前、やはり大学時代の友人のお父さんが亡くなったとの電話を受けた時と同じ感覚。
 お寺の住職であるお父さんは、本堂に生けるお彼岸用の花を買ってきて、駐車場に入った。そのまま意識不明になり、車からなかなか出てこないのを、いぶかしく思った家族に発見されたものの、そのまま亡くなった。
あの時、私はお彼岸の法要を手伝うために車で向かっているときにリアルタイムで、「今倒れた」「いま、病院に入った」「手術をするらしい」「もうだめらしい」との逐一入る連絡を聞きながら。結局お寺でなく、病院に直行したことを思い出す。
その時も、現実味がなかった。

あの時と同じ感覚。現実味がない。

 今日は京都に電話をかけた。本山の人員入れ替えに伴って、勤めている後輩もいなくなったのでは?という話を聞いて、気になったからだ。
結果は相変わらず元気で勤めていたのでほっとした。三歳と五歳の子供を抱えて、金銭的には大変だと不満も口にしていたが、全体の話っぷりからは幸せそうな風が吹いてきた、電話の向こうでは子供たちのぐずったり、笑ったりの声が聞こえてくる。
生の息吹が電話越しからでもまぶしい。

ふとうらやましくもなるが、自分に子育ては耐えられないかもと思ったりもする。

 自死を選んだ後輩の弟の事よりも、その兄である、後輩自身の事が気になっていたが。先日電話がかかってきた。声を聞いていると大丈夫そうだった。
今日手紙が届いた、弟の死を通して真宗の学びを深めたいと、坊主らしい事が書いてあったが、本当の心境はそれどころじゃないはずだ。

いま私の年齢はちょうど生や死が激しく交錯する所にさしかかっているようだ。
(じごくいちじょうと おもうてみれば じごくごくらく ようじなし)

今日お参りに行った家は、時計屋さんでした。いつも行く歯医者さんの隣だったので、「ああ、ここもご門徒さんだったのか」、と思いつつ店内に入ると、高級そうな時計や、宝石が店内に散りばめるようにして展示してあった。

圧倒されつつ、奥に進むと一番奥のショーケースに女王さまが頭につける王冠みたいなのがさり気なく置いてあって、その隣に栗のようにデッカい真珠?があった。
ドアを開けてすぐの階段階段をあがると、ゴージャスな大きなのっぽの古時計がゆっくり時を刻んでいた。

「お金持ちの家だ」、飾ってある調度品を見るたびにその言葉しか出ない。

一緒に御勤めをすました後。お寺の法語カレンダーを差し上げたら。おじいちゃんが言うには、
「私の母は妙好人と暁烏敏に認められた人なんです。うちの母の句がこの法語カレンダーに載った事があるのですよ」
と話してくれた。

その句が今日のタイトルなのです。

地獄行きの身であると、はっきりすれば、地獄に行くのが怖いと恐れたり、極楽に行きたいという欲望に振り回される必要が無くなる。これが浄土のお念仏の教えである。
という意味です。

わたしは、妙好人の名前は、森ひな と言います。まさか、この方の子孫のお宅へお参りする事になるとは、びっくりでした。ありがたいご縁を頂きました。

町の熊さん

2004年11月10日 日常
私の住む町では、連日熊出没ニュースが聞かれる。
マウンテンバイクを持っているが、今年は山に乗りにいってはいない。
山道の途中に「熊に注意」という看板があるからだ。その看板を見るたびに、どうやって注意するんだろう?と不思議に思う。

お盆の時期に、山奥のお墓に行くと、お墓の横に看板が立っていた。
「先日この場所に熊が出たので注意して下さい」
と書いてある。先日って・・・あまりにもデンジャ〜

私は国道をはさんで海側に住んでいるため、熊にであった事はないが、知り合いや、ご門徒さんからは、熊話をよく聞く。

今日お参りに行ったら、主人が
「毎年、山で採れた椎茸を持って帰ってもらってますが、今年は全部熊にやられてありません」
主人が山で育てた椎茸は絶品である。熊に遭遇はしていないが、その被害は確実に私にも忍び寄っているのである。
それにしても、この主人は熊情報が頻発する中、山に入っているのである。

「柿も全部持ってかれてね、熊は木の幹の間に枝をこう折って敷き詰めてそこに座って柿食べてるんだ」
「見たのですか?」
「いや、今年は見てないけど、あった時はウウ〜と唸り声あげるけど。知らないふりしていたら勝手に向こうに行くよ」
「こちらが慌てるから、熊もびっくりして襲ってくるんだ」
と、こともなげに話す。

普通、道で熊にであったら慌てる。慌てないのは、このおじさんのような山に慣れ親しんだ人達であろう。森の熊さんに出会った少女だって最初はスタコラサッサと逃げたんだから。

冬眠前の熊は、まずドングリを食べて脂肪を付ける、次に柿を食べてビタミンをとる、最後に銀杏をたくさん食べて、わざと便秘になって冬眠に入るのだそうだ。

今年は、台風や虫害などによって、山の幸がことごとく不作で、熊が街に出て、柿や民家の作物、鶏などを食べにくるのだそうだ。でないと冬眠できない!

熊も好きで降りてきているのではない。撃たれた熊を解体してみると、胃袋には普段は食べない渋柿が少しだけ残っていただけで、哀れだったと話していた人もいた。

熊は人間が音を出していると、あちらからは寄ってこないので、歌を歌ったり、鈴をつけていたりすると襲われる事が少ないそうだ。

最後にトリビアを一つ。
ー突進してくるイノシシに、全自動傘を開くと確実に逃げていく。ー
イノシシに襲われたときは是非お試しを。

ラララ ララララ ラララ ラララ  

「ボケーとお経」

2004年11月9日
今の時期は一年で一番お参りの忙しい時期である。この時期は普段お参りしていないお宅にも行くからである。
 そこでいろんな人と出会えるのが一つの楽しみでもある。
あるお宅にお参りしたときの事、元気なおばあちゃんがお経が終わった後
「私、何歳に見える?」と出されたお茶を頂いている私に聞く。
こういう事はたまにある事で、しかも坊主である私にとって一つの試練の場でもある。どんなに年をとっても女性は若く見られたいもの。
しかも、自ら「私何歳に見える?」と聞くずうずしいお方は、これはもう「若く見えるやろう?」と聞いているに等しい。
この場合、模範解答は
「おばあちゃん○○歳でしょ」
「あら私は××際ですよ」
「ええ〜!!そうなんですか!? とってもそんなお年には見えませんよ〜〜」
これですべてま〜るくおさまるのである。

 ところがその日は会話の中で、すでにおばあちゃんは大正生まれである事はわかっていたのである。これは厳しい。下手に答えるとアホと思われてしまう実際にアホな人はえらい振りをしたいものなのだ。気持ちが焦るままに思わず。
「80歳」と答えてしまった。

一瞬その場が凍り付いた・・・

「ドンピシャ」
「そう80なのよ・・・」おばあちゃんも、怒っているというより困ってる感じ。

ーこの場をなんとかせねばー
焦る私はよく「町の長寿さんいらっしゃい」的、NHKの司会者風に「それにしても、おばあちゃん元気ですね〜長寿の秘訣は何ですか?」と訪ねる事によってその場を挽回する事にした。

しかし、挽回どころか、それを聞いたおばあちゃんは、瞬間顔色を変えて

「あんた坊主やろボケ〜とお経読んどったらあかん」
 ええか!今でこそお昼の番組でみの●●たが、あれは体にいい、これは悪いから食べたらあかんと言ったりしているし、そうやってみんな健康に気を使っているが。わしらの若い頃は、その日その日の食べ物にも困ってたんや。健康食も何もあったもんじゃない、命をつなげるだけで精一杯の時代だったのよ。
上を見てみなさい、雨漏りしないでしょーその日雨でしたー昔は雨漏りしない家はなかったんですよ。

そんな時代を経て、私の友達や同年代の人は、若い頃病気で死んだり早死にしたりした人がたくさんいる。私はこうやって元気に暮らしている事を、与えられたものとして有り難く頂いているだけで。秘訣なんて一つもない。とおばあちゃんは優しく教えて下さいました。

ただただ拝聴しました。忘れられない貴重な出会いです。

でも、それ以来、「わし何歳だと思う」と年齢を聞かれるのが更に怖くなったのでした。
(*^。^*)LOVE


初心

2004年11月8日
今日は休暇を貰って、近くのお寺に法話を聞きにいった。
大学時代の恩師が講師としておいでになったから。

大学時代はだめ生徒だったけど、よく「しゅう、勉強せい〜」と愛情深く声をかけられたのが、嬉しい思い出だな〜。

先生の話は何度も聞いているのだけれども、何度も時間が許せば何度も聞きにいっている。それは単に話の筋を聞きに行くのでなく、先生のオーラを感じにいっているからだ。

坊主としての生活を毎日していると、いつしか惰性の生活になっていって、大学時代に感じていた、なんの利害もない新鮮な仏教への思いが失われてい舞う事がある。

恩師の話はそんな自分自身に初心に戻れと背中を押してくれるのである。
小さな事にこだわってうじうじしてしまう心に風穴をあけてくれるのである。

いい日だった。

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